サバ缶は痩せるホルモンが入ってるから痩せる?嘘に騙されるな!


みんなの家庭の医学というテレビ番組で紹介されてから、急激に人気が高まった『サバ缶ダイエット』。この番組では、医学の観点から効果を検証するという企画が人気で、サバ缶に含まれるある成分がダイエットに効果的だ!と番組で紹介されてからサバ缶の人気が湧き、今ではスーパーでサバ缶、特にサバの水煮が売り切れになる事態が続くほどの人気ぶりとなっているんですよね。実際に番組直後、TwitterやGoogle検索でトレンドとなったようです。


私たち日本人のいいところなのか悪いところなのか、流行りのモノにすぐに飛びついてしまう傾向がありますね。一昔前だと朝バナナダイエットやトマトダイエット、最近だと酵素ダイエットがそうでしょうか。どれもテレビ番組を発端として流行りに火がついたようなイメージがあります。でも、こういったテレビ番組発のダイエットにことごとく失敗している人が多いのもまた事実。


サバ缶ダイエットにもついて注意したい点がいくつもありますので、まずはサバ缶ダイエットについて詳しく知ってから始めたほうがいいです。ここでは、元ジムトレーナーの私がそのダイエット効果について検証してみたのでダイエット前にぜひ見てみてください。




サバ缶に含まれるEPAという青魚成分がポイント


そもそも、なぜサバ缶が注目されるようになったのか、という点を振り返ってみましょう。サバにはEPA(エイコサペンタエン酸)という青魚に特に多く含まれる成分が含有されていて、EPAが小腸を刺激することで「GLP-1」というホルモンが分泌されやすくなると言われています。この『GLP-1』こそ痩せるホルモンと言われている、注目のホルモンなのです。でも、ダイエットに効果的なんて本当なのでしょうか。その効果に疑問を持っている人も少なくないと思います。




GLP-1のダイエット効果について


EPAによって小腸が刺激され分泌されやすくなる「GLP-1」。このGLP-1のダイエット効果に今すごく高い注目が集まっています。


GLP-1がダイエットに最適!と言われるのは、糖分の吸収を抑える働きがあるからです。人は食事をとると食後に血糖値が上がりやすくなるのですが、血糖値があがると血液がドロドロになり、健康状態に異常をきたしてしまいます。そうならないためにインシュリンが食事から摂取した炭水化物や糖をエネルギー源として血糖値を下げようとすいますが、消費しきれなかった炭水化物や糖を脂肪細胞に取り込んで蓄えようとするため、体脂肪を増やしてしまう、つまり、太ってしまうことになるのです。これが太ってしまう典型例です。


GLP-1には糖分の吸収を抑える働きがあるわけですから、食べすぎを防止するような働きがあるのです。確かにGLP-1はサバ缶をたくさん食べることでつくられやすくなりますが、現実的とはいえない理由がいくつもあります。




サバ缶だけ食べて痩せるというのは非現実的


GLP-1というホルモンには血糖値を抑える働きがあることがわかりました。でも、これはサバ缶を毎日食べ続けてやっと得られるようなものです。


ダイエットにおいて同じものをずっと食べ続けるというのはおすすめできません。ダイエット中の食事はバランスを整えることを最も大切にしますので、何かひとつの栄養を過剰摂取してしまうのはよくありません。サバだけを食べていれば確かにEPAの摂取量は増えるかもしれませんが、サバばかり食べていると炭水化物やタンパク質、ビタミンなどの摂取量が減ってしまいます。例えば、タンパク質は筋肉を修復する働きがあることから、筋力をキープするのに欠かせないとされています。筋肉量が多いほど代謝が高くなりますから、栄養素が欠けることは逆に痩せにくい体にしてしまう可能性もでてくるのです。タンパク質はお肉に多く含まれるので、ダイエット中も食べるべきです。


他にも、食物繊維の摂取量が減れば、整腸作用がうまく働かなくなり、また、便が硬くなるため、お通じに問題がでてしまいます。これがいわゆる便秘症状ですね。特に女性は男性よりも便秘に悩まされやすい体質にあるので、食事のバランスを整えることはすごく大切だと言えます。




サバ缶は意外にカロリーが高く、コスパも悪い


サバ缶に含まれるEPAがGLP-1という痩せホルモンを増やしてくれるということですが、そもそも、サバ缶を食べるダイエットに関してはいくつものデメリットが伴います。


例えば、サバ缶自体のカロリーがとても高いということ。商品によって異なりますますが、サバの水煮であれば1缶あたり300Kcal〜500Kcalほどのカロリーがあります。サバの味噌煮になればもう少しカロリーが高くなります。ダイエットにいいとされながらも実はカロリーが高いので、騙されないでもらいたいのです。


また、栄養素をみてみるとサバ缶は脂質がけっこう高いです。サバ缶1缶あたり20gから最大で40gも脂質があると言われているので、ダイエットにいいからといってたくさん食べていると、太る原因になってしまいます。これが缶に加工されることのデメリットだったりします。


さらにいえば、コストパフォーマンスも悪いです。サバ缶は1缶あたり安いものだと100円ぐらいからありますが、平均的に1缶あたり150〜200円ほどかかりますから、これを毎日続けるとなると、決してコストパフォーマンスがいいとは言い切れないのです。毎日続けないと意味がないものですからね。。




サバ缶の代用品はサプリメントがベスト


サバ缶には確かにEPAが多く含まれるのでダイエット中におすすめできますが、毎日続けることでパワーが発揮されるものですから、続けにくいとなればおすすめすることはできません。


そこで注目してもらいたいのが「EPA配合サプリメント」なのです。ここ最近、ダイエットサプリメントが普及しはじめていますが急速にEPA配合サプリの数も増えています。


サプリメントでEPAを摂取するのはほぼメリットしかありません。まず、サバ缶に比べて圧倒的にカロリーが低いことです。サプリメントなら1日あたり20〜30Kcal程度なので、カロリーを気にするレベルにありません。また、サバ缶と違い、脂質を気にすることもありません。


コスパだってサバ缶を凌駕しています。サバ缶だと1日100〜200円ほどですが、EPA配合サプリであれば1日100円を切るものが多く、中には1日あたり50円を切るものだってあります。サプリメントであれば青魚な苦手な人でもEPAを摂取することができますので、EPA配合量でサバ缶に負けること以外のデメリットは見当たりません。




おすすめのEPA配合サプリメントはこちら


コスパのいいEPA配合サプリメントを比較してみました。(数値はすべて1日あたりで計算)


クリックで

詳細→

小林製薬

DHA&EPA EX

小林製薬DHA&EPA EX

小林製薬

ナットウキナーゼ

小林製薬ナットウキナーゼDHAEPA

美健知箋

DHA&EPA

美健知箋EPA&DHA

やわた

DHA&EPA

やわたDHA&EPA

さらさら青魚

さらさら青魚

きなり

きなり

EPA含有量

114.5mg

19.8mg

200mg

60mg

117mg

500mg※1

コスト

44円

53円

216円

72円

50円

199円

カロリー

16.5Kcal

2.9Kcal

---Kcal

7.6Kcal

---Kcal

---Kcal


※1 EPAとDHAの含有量が500mg


サプリメント摂取と同時にしたいこと


ここでさらに注意したいのがEPA配合サプリメントだけに頼ってしまうということですね。これではサバ缶ダイエットと結果は同じで失敗してしまいます。EPA配合サプリメントを摂取するのと同時に食事のバランスも見直すようにしましょう。お魚や野菜はもちろん、お肉、大豆類、海藻類、乳製品などあらゆる品目をバランスよく摂取することがとても大事です。


また、適度な運動も大事です。EPAにはめぐりを良くする働きもあったりするので、運動をしてあげることで代謝を向上させられるチャンスでもあるのです。体力に自信のある方であれば3日の1回のジョギングや水泳、体力に自信がない、怪我心配というのであれば毎日もしくは2日に1回ウォーキングがおすすめです。ウォーキングをする場合は、水中ウォーキングだと消費カロリーがより大きくなったりします。





 
サバ缶ダイエット失敗 サバ缶は太りやすい EPA効果・摂取法 EPAの副作用 青魚嫌いに朗報